のらねこだった輝の記録

ダブルキャリア、扁平上皮癌。ただひたむきに生きる

雪の日のよもやま話

朝起きたら外はすっかり白い世界だった。

 

6時前に上司から電話で

「遅刻しても遅刻扱いにはしないので、

 ゆっくりでもいいから来てください」

とのお達しがあった。

「来なくていいよ」

って言葉を期待してたんだが甘かった。

 

仕方なく家を出て、

普段は信号が多いため通らないルートへ車を走らせたんだけれど、

少し行った右折先でかなりの事故があったらしく、

警察と消防の車輌で道がふさがれていた。

結局、いつもの峠道を行くことにし、

また走り始めたら、平坦路でもちょっとブレーキかけただけで滑る滑る。

こんなんで山道大丈夫かなぁと不安がピークに。

でも、実はその山道のほうが融雪剤がかなりしっかり撒いてあってまだ走りやすかったという。

それでも下りは超低速でエンブレを多用した。

わたしにもしものことがあったら、

猫たちが不幸な目に遭う。

だから、もしものことなんてあってはいけないのだ。

まあ、そう思うとよけい緊張するんだけども。

 

そんなこんなで定時を少し過ぎてはしまったものの、なんとか会社に辿り着けた。

ぐったりでヤル気なんか起きんかったけど。

何しに行ったんだか。

 

 

 

 

 

 

ドアの向こうで鳴くちびをの声を聞いているてるてる。

 

 

 

あいつ弱そう

 

あのなてるてる

ちびをは姉ちゃんたちに揉まれはしたが

世間の荒波には揉まれてないねん。

暑さも寒さも知らんねん。

だから弱くてもしゃーないんよ。

 

 

ええなぁ、ちびを。

 

 

と、思ったのは輝ではなくわたしだった。