思い出すこと
昼間、輝部屋の床を拭き、
掃除機をかけペットシーツを換えていた。
この掃除機、
輝部屋用に買ったハンディクリーナーで、
小さいわりに音がうるさい。
最初の頃は輝が怖がるんじゃないかと
気を遣っていたんだけども、
輝はまったく気にならないみたいで、
今日もスヤスヤ寝てたわ。
会社のわたしが勤める部署には、
大きな作業機械がたくさんあって、
稼働中はものすごい音がする。
大声じゃないと会話もできないほど。
そんなところに輝は来ていた。
整備する作業員(むかし輝にごはんあげてた人ね)の傍にちょこんと座ってたりした。
エアガンやインパクトレンチも、
かなりの音と振動なのに。
振り返ったらすぐ後ろにいてびっくりした、とよく言ってたな。
輝にとったら家庭用の掃除機くらい
カワイイもんなのかもしれない。
輝がいちばん怖いのは、
きっと病院だな。